1. HOME
  2. 技術フォーラム
  3. 開催報告
  4. 第32回 日本NCSLI 技術フォーラム 開催報告

Technical Forum

技術フォーラム

第32回 日本NCSLI 技術フォーラム (講演者、役員、サポートスタッフ)
開催報告

第32回 日本NCSLI 技術フォーラム 開催報告

2024年11月14日(木)東京都大田区産業プラザPiOにて、第32回 日本NCSLI 技術フォーラムが開催されました。

今回、講演会では、本技術フォーラムの後援でもある国立研究開発法人産業技術総合研究所の講演をはじめとする8つのテーマの講演、展示会には計測器メーカーほか11社からの出展、校正機関ほか計測関連3団体のカタログ展示が行われ、昨年度より多く143名にご参加いただきました。

また、講演会の後には昨年に引き続き懇親会も開催され、多くの参加者の皆様が交流や懇親の場を楽しまれました。

今回も講演者、参加者、運営協力者の皆様のご協力により成功裡に終えることができましたこと、この場を借りて御礼申し上げます。

第32回 日本NCSLI 技術フォーラム 講演会

講演会

JIS B 7742 材料試験機-速度の校正方法及び検証方法の紹介

一般財団法人日本品質保証機構 (JQA) 永井 康弘
講演概要
2023年8月に制定された材料試験機の速度校正規格JIS B 7742について紹介する。材料試験機の校正規格は、力計測系の校正(JIS B 7721)や伸び計システムの校正(JIS B 7741)に定められているが、速度校正についてJIS規格では定められていなかった。その上で、産業界からの要望を受けJIS B 7742「材料試験機-速度の校正方法及び検証方法」が制定された。本講演において規格の概要及び実際のデータを用いた不確かさの算出例を紹介する。

ロードセルの単体校正

株式会社A&Dマニュファクチャリング 岩田 哲士
講演概要
力計はロードセルと指示装置を組合せた計測器であるが、力計校正事業においてはロードセルのみの校正を行ういわゆる「ロードセルの単体校正」の需要が一定程度ある。その目的と弊社における校正方法について、力計の校正全般の話を交えて説明する。また、海外における同様の校正方法についても触れる。

ISO/IEC17025を考慮した自動校正の活用

株式会社テクトロニクス&フルーク フルーク社 馬渕 瑶子
講演概要
昨今、あらゆる場面で自動化が進み、人材不足、ミスの低減や改竄防止、時間の短縮による効率化、情報の一元管理など幅広く活躍が見られる。校正作業においても、自動化は様々な問題点を改善させるべく導入する企業が増えている。本講演では校正における自動化のメリットおよび、不確かさやガードバンドをはじめとする、ISO/IEC 17025の内容を取り入れているシステムについても紹介する。

高精度層流式気体流量計の校正手法について

株式会社大手技研 増田 清弥
講演概要
大手技研では2013年度から一般校正として気体流量計の校正サービス提供を開始した。本講演では、現在一次標準として所有する気体流量校正設備(電子天びんを用いた動的質量法)による高精度層流式気体流量計の校正手法や、これらに関連した今後の取り組みについて紹介したい。

オシロスコープの校正について

株式会社テクトロニクス&フルーク 山崎 俊 
講演概要
オシロスコープ校正の入門編として、アナログ・オシロスコープとデジタル・オシロスコープの校正方法の違いについて解説する。また、FLUKE製キャリブレータの各種製品仕様や、自動校正システムを構築する初めの一歩を紹介する。

株式会社村田製作所の校正業務(信用の蓄積に向けて)

株式会社村田製作所 阿部 隆行
講演概要
本講演では、株式会社村田製作所の校正業務における野洲事業所と横浜事業所の取り組みを紹介する。各事業所で実施している校正量目ごとの詳細や、効率化を推進する具体的な施策について説明する。この取り組みにより、品質向上とコスト削減を両立させ、顧客満足の向上に寄与している。

放射温度計の校正の不確かさ評価における信頼性向上への取り組み

日本電気計器検定所(JEMIC) 小池 真利子
講演概要
放射温度計の校正において、使用する黒体炉の実効放射率や放射温度計の面積効果は測定結果に影響を与えるため、校正の不確かさとして考慮する必要がある。これらの値は製造者の仕様等を参考にすることが多いが、実際には、製品の個体差があることが分かっている。そこで、これらの値を求める方法を構築し、不確かさ評価の信頼性向上につながる取り組みを行った。本講演では、これらの概要を紹介する。

低周波領域における振動加速度評価技術の開発

国立研究開発法人産業技術総合研究所 計量標準総合センター (NMIJ, AIST) 野里 英明
講演概要
産業技術総合研究所では、世界的な社会課題であるインフラ老朽化診断に使われる振動センサの微小振動計測信頼性を確保するための評価技術を開発した。振動センサによるインフラの常時モニタリングでは、低ノイズMEMSタイプのデジタル出力型加速度センサが主流となることが予想されるので、本講演ではその評価技術の開発内容や取り組み等について報告する。

展示会

第32回 日本NCSLI 技術フォーラム 展示会

製品展示

  • 横河計測株式会社
    「 ディジタル圧力計MT300、交流電力校正器LS3300、プレシジョンDCキャリブレータ2560A 他」
  • キーテクノ株式会社
    「位相計、位相標準器、歪率計、AC/DC シャント」
  • 三協インタナショナル株式会社
    「Mensor 圧力コントローラ、Beamex ハンディキャリブレータ、WIKA(ASL) 温度校正器」
  • 山里産業株式会社
    「温度校正装置、精密デジタル温度計、microK/milliK、SPRT、校正炉」
  • 株式会社テクトロニクス&フルーク
    「フルークの新製品のご紹介(マルチプロダクト校正器、オシロスコープ校正器)」
  • 神栄テクノロジー株式会社
    「パーティクルセンシングモニターAES-CKM(微粒子計測・ハイエンドモデル)、輸送環境記録計 DER-PRO、物流用振動ロガー TrecView、衝撃ロガー ShockView」
  • 株式会社大手技研
    「圧力校正器、デジタル基準圧力計、気体流量用校正ターミナル」
  • マキシメーター・フルード・テクノロジーズ株式会社
    「Additel社 圧力、温度校正器」
  • メジャーメンツ インターナショナル ジャパン株式会社
    「高精度分流器 6311A、分流器 6311A」
  • 三菱ガス化学ネクスト株式会社
    「超高標準抵抗器(HVR10000シリーズ)、高電圧測定器」
  • アルファ・エレクトロニクス株式会社
    「標準抵抗器」

カタログ展示

  • 一般社団法人電子情報技術産業協会 (JEITA)
    「JEITA概要パンフレット、計測トレーサビリティ専門委員会紹介フライヤー等」
  • 一般財団法人日本品質保証機構 (JQA)
    「 ISO/IEC 17025に基づく計測器の校正及び校正証明書等デジタル発行サービス」
  • 日本電気計器検定所
    「計測器校正に関するパンフレット」

 

2024年度総会の様子📸

 

懇親会の様子📸

第32回 日本NCSLI 技術フォーラム 懇親会 (乾杯挨拶)

開催情報

【開催日時】2024年11月14日(木)
■講演会: 10:00~17:00
■展示会: 11:00~15:30
■懇親会: 17:00~18:30
■2024年度総会: 12:00~12:05
■フォトセッション: 12:10~12:15

【会場】大田区産業プラザPiO 4Fコンベンションホール(〒144-0035 東京都大田区南蒲田1-20-20)

【主催】日本NCSLI
日本NCSLI (NCSL International - JAPAN)

【後援】国立研究開発法人 産業技術総合研究所
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 (AIST)

技術フォーラム

リンク

Translate »